Illustratorの特徴は劣化しないアイコン画像などを作れることです。
一般的には印刷媒体のデータ作成に使用されます。簡単なものでは、名刺や本格的な使い方としては、製本前のデータ作成（DTP）となります。
Webページでは、ブラウザ表示が最終目標なのでそれほど大きなデータとしてIllustratorを使うことは少ないです。ただ、カタログ作成とWebページの商品登録などが同時にある場合などもありますので、Illustratorも覚えておきましょう。
企業のロゴなどはIllustratorデータで保存されていることが多いです。そういった画像を扱う可能性も考えて学んでいきましょう。
また、Illustratorで制作したファイルはIllustrator以外のファイル形式で保存したり書き出すこともできます。
Illustratorで書き出し可能なファイル形式
| u30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f | u62e1u5f35u5b50 | u8aacu660e |
|---|---|---|
| PNG | .png | u753bu50cfu306eu5727u7e2eu5f62u5f0f |
| BMP | .bmp,.rle,.dip | u30d3u30c3u30c8u30deu30c3u30d7u30c7u30fcu30bfu3092u4fddu5b58u3059u308bu305fu3081u306eu57fau672cu7684u306au30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| Auto CADu3000Drawing | .dwg | Auto CADu3067u5236u4f5cu3055u308cu308bu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| Auto CAD | .dxf | Auto CADu3067u5236u4f5cu3055u308cu308bu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| Enhanced Metafile | .emf | Windowsu74b0u5883u3067u5229u7528u3055u308cu308bu300cWindows Metafileu300du306e32u30d3u30c3u30c8u30c7u30fcu30bfu306eu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| Flash | .swf | Adobe Flashu3067u8aadu307fu8fbcu3080u3053u3068u304cu3067u304du308bu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| JPEG | .jpg | u753bu50cfu306eu5727u7e2eu5f62u5f0f |
| Macintosh PICT | .pic,.pct | Macintoshu74b0u5883u3067u5229u7528u3055u308cu308bu30d3u30c3u30c8u30deu30c3u30d7u753bu50cfu5f62u5f0f |
| Photoshop | .psd | Adobe Photoshopu3067u8aadu307fu8fbcu3080u3053u3068u304cu3067u304du308bu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| TIFF | .tif,.tiff | u30d3u30c3u30c8u30deu30c3u30d7u30c7u30fcu30bfu3092u4fddu5b58u3059u308bu305fu3081u306eu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| Targa | .tga,.vda,.icb,.vst | Truevisionu793eu304cu958bu767au3057u305fu30d3u30c3u30c8u30deu30c3u30d7u30c7u30fcu30bfu3092u4fddu5b58u3059u308bu305fu3081u306eu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| u30c6u30adu30b9u30c8 | .txt | u6c4eu7528u7684u306au6587u66f8u3092u6271u3046u30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
| Windows Metafile | .wmf | Windowsu74b0u5883u3067u5229u7528u3055u308cu308b16u30d3u30c3u30c8u30c7u30fcu30bfu306eu30d5u30a1u30a4u30ebu5f62u5f0f |
Illustratorのドキュメントウィンドウには「アートボード」と呼ばれる領域があります。制作したい内容に合わせてアートボードのサイズを調整し、アートボード内でデザイン構成を行います。CS4以降では、ひとつのドキュメントウィンドウ内に100個までアートボードを追加することもできます。
それでは、Illustratorを開いていくつか画像を作成してみましょう。新規でwebのフォーマットを選択してみてください。
長方形や円、星型などIllustratorにはさまざまな図形描画ツールが用意されています。
描画ツールはツールパネルの長方形ツールで選択することができます。
長方形（100pxの正方形）を書いてみましょう。Illustratorでは、正方形も長方形と表現します。同じように正円も楕円形として表現されます。これはツール内の描画ツールの表記が長方形ツール、楕円形ツールとなっているためです。
まず、長方形ツールをクリックします。
次にアートボード内をクリックしてください。
ダイアログが開くので100pxと記入してください。
リンクマークがあって、数字を入力して100px 100pxにならない場合は、リンクマークをクリックして外してみてください。
四角形が描画されました。枠色や枠内の色や線などはメニューバーで変更できます。描画した四角形の色や線を変えてみてください。
同じように正円も描画してみましょう。四角形と正円を好みの色にして、枠線なしにしてみてください。
この描画した画像（四角形、円）をオブジェクトといいます。Illustratorでの検索をする場合、オブジェクトというキーワードを入れると検索しやすくなります。覚えておきましょう。
次に描画したオブジェクトを移動したり、コピーしてみます。移動する場合はツールパネルの選択ツールを使用します。選択ツールのとなりのダイレクト選択ツールは、パスを変更する場合使うのでオブジェクトそのものを動かす場合は、選択ツールを使ってください。
選択ツールでオブジェクトをクリックすると
選択しているアートワークの境界を長方形で示したライン
（バウンディングボックス）が表示されます。
描画した画像をマウスで移動させてみてください。
また、移動する際にaltキーを押しながら移動させるとドラッグした位置にオブジェクトをコピーできます。
オブジェクトの配置は、描画した順に重なります。上の3個の図形を重ねてみるとわかります。
Illustratorでもレイヤーを作成することができます。Illustratorの場合は、オブジェクトの重なり順とレイヤーの重なり順で見え方が変わります。
次に描画した画像をダイレクト選択ツールで選択してみましょう。周囲に四角が配置されている線が表示されます。どれか一つの四角をクリックすると下記のようになります。
この四角はアンカーポイントといいます。このポイントはパスとパスをつなぐポイントになります。選択されているアンカーポイントは黒い正方形で、選択されていないアンカーポイントは、白い正方形で表示されます。
アンカーポイントから伸びている線は方向線といい、曲線の向きや曲がり具合の調整に使われます。
次にアンカーポイントの一つを選択してドラッグしてみましょう。
正円の形が変わりました。ctrl ＋ Z キーで元に戻して 方向線を動かしてみます。
アンカーポイントを動かすのか、方向線を動かすのかで描画の仕上がりが変わってきます。既存の図形を変更する場合の参考にいろいろとアンカーポイントや方向線を移動させてみてください。方向線は単にドラッグするだけではなく、長さを変えたりいろいろなことができます。
Illustratorでデザイン制作を行う際、自分で直線も曲線も描画することができます。「ペンツール」の操作に慣れることで様々な作業が効率よく行えるようになります。
この曲線を描くためのパスとパスをつないだ部分の曲線をペジェ曲線といいます。リンク先にペジェ曲線の詳しい概念があるので、参考にしてください。
このペジェ曲線を覚えると、デザインの幅も広がるので、ぜひマスターしてください。
曲線の書き方は、ペンツールを選択し、マウスボタンを押しながら斜め上にドラッグします。次のポイントをクリックし、マウスボタンを押したまま次の方向線を出し、アンカーポイントを追加すると曲線パスが作成されます。
いきなり曲線を描くのが難しいようでしたら、直線でパスを描く練習をして曲線を描くという手順でも構いません。
なお、ペジェ曲線の練習には最適なサイトがあります。
こちらで毎日10分程度でいいので、画像描画を練習してください。マウスでの対応なので、タッチパットは対応していないようです。
また、このThe Bézier Gameで作成した画像と同じものをイラストレーターで描けるようにしてみてください。
画像の描画ツールで、三角形を描きたい場合多角形ツールを使います。多角形ツールは、多角形の辺の数を基準に多角形を描画します。また、スターツールは、頂点の数で星を描画できます。いろいろな描画ツールを使ったり、パスの練習をしてみてください。
なお、描画ツールはドラッグアンドドロップでも描画可能です。ただし、Webデザインの場合、大きさがわかる画像を使うことが多いためできるだけ大きさ指定をする方法で描画することをお勧めします。
詳しいパスについての説明は Adobeサイト Illustrator / パスの編集 や Skillhubのイラストレーター講座を参考にされてください。